芸能のお仕事というのは、漢字の通り芸のお仕事です。もちろん見た目が美しい、格好良いというのも一つの芸ですし、それ以外にも何かに特別に秀でたものがあれば芸能のお仕事をすることが出来ます。
オーディンションで見たいのは、そのように容姿だけではないその他の光る何かなのです。極端にいえば、容姿だけを目的としたオーディションであれば書類審査の段階でほとんど絞り切ってしまう事は可能で、それ以上のものが見たいために実際のオーディションを開催するのです。
たくさんの人が参加するオーディションでは審査員の人の記憶に残る事がまず一番大切です。記憶に残る事で、選考のテーブルに上がる事ができるようになりますが、記憶に残らないとそのテーブルに上がることすらできません。記憶に残るというのは、飾りすぎない作りすぎない自然体の自分を出す事がとても大切です。作りすぎたものは、百戦錬磨のオーディション採用担当者には一目でばれてしまうものです。実際に売り出すときにキャラクターを作ることはありますが、この場ではあくまで原石を探すのが目的ですので、直に自分を出して参加してみましょう。
オーディションに受かる人材でかならず上がるのが、成長しきった輝くタレント性を持つ人材ではなく、未成熟な育成枠です。完璧に出来上がった人材を即戦力として採用するケースはやはり多いのですが、まだまだ磨かれていないダイヤの原石のような人材を採用枠で取る事も多くあります。
この場合は、磨いても光らないかもしれないという可能性もあるので採用する方もリスクがありますが、逆に磨いて光った場合に大化けしてくれる可能性があります。若い世代は特に成長するにつれて顔もかわっていきますし、まだまだ成長の伸びしろがあると判断されるので、とても有利です。
ですが最近では、長年サラリーマンをしていた男性が急に名わき役として人気が出るようなケースもあるので、オーディションで採用される育成枠は若い世代だけのものではないといえます。今後の伸びしろを期待してもらえるかどうかは、その人の持つ個性や独特の雰囲気が大事になるので、自分を隠さずに自然なままでオーディションを受けるように心がけましょう。